『風のクロノア ~夢見る帝国~』は2002年にゲームボーイアドバンスで発売された一人用パズルアクションゲームです。2025年9月25日から「Nintendo Switch Online + 追加パック」のラインナップに加わっています。夢を見ることが禁じられた不思議な帝国を舞台に、主人公クロノアが奪われた人々の夢を取り戻すために冒険します。このページでは、操作方法や基本的なルール、裏技と小技、ストーリーをまとめています。
基本操作
- Lスティック / 方向ボタン(左右移動)
クロノアがその方向に移動します。(フロートボード搭乗時は使用不可) - Lスティック / 方向ボタン(上り下り)
はしごやロープに捕まっている状態で上下に押すと、上り下りができます。(敵や箱を持っている状態では不可) - Aボタン(ジャンプ)
短く押すとその場でジャンプします。敵や箱を持っている状態でも可能です。 - Aボタン長押し(空中移動/ホバリング)
ジャンプ中にAボタンを押し続けると、クロノアが耳を翼のように使って一定時間空中に留まります。Lスティックや方向ボタンで少し左右に移動も可能。敵や箱を持っている状態では 使用できません。 - Bボタン(風だま発射)
リングから風だまが前方に発射されます。風だまを敵に当てると、敵を風船のように膨らませて捕まえ、クロノアの頭上に保持します。 - Bボタン(再押下/敵を投げる)
敵を捕まえている状態でもう一度Bボタンを押すと、捕まえた敵を前方に投げつけます。投げた敵は壁や他の敵にぶつかると破裂し、ダメージを与えたり仕掛けを作動させたりできます。 - 二段ジャンプ
- 敵を捕まえる:Bボタンで敵を捕まえ、頭上に持ち上げます。
- ジャンプ:敵を持ったまま、Aボタンで通常通りジャンプします。
- 空中でさらにジャンプ:ジャンプして体が宙に浮いている間に、もう一度Aボタンを押します。
- L / Rボタン
ワールドマップ画面(ビジョンセレクト画面)で、マップを回転させることができます。 - + ボタン (STARTボタン)
ゲームプレイ中に押すとポーズがかかり、「ポーズメニュー」が開きます 。イベントシーンのスキップにも使用できます。
基本ルール
- 敵やトゲ、水などに触れるとライフが1つ減ります。ライフが全てなくなるとミスとなり、「残りのクロノア」が1つ減って、ステージの途中からやり直しになります。「残りのクロノア」が0の状態でミスをするとゲームオーバーとなり、コンティニュー画面が表示されます。
- ステージ内で入手した「カギ」は、同じ印のついた「カギの扉」を開けるのに使います。
- 「月のかけら」を3つ集めると、「月の扉」を開けることができます。パズルステージでは、この扉に入ることがクリア条件となります。
画面の説明
- ライフ
画面左上に表示されるハートの数。クロノアの体力を表しています。 - カギ
ステージ内で「カギ」を入手すると表示されます。 - 月のかけら
パズルステージに登場するアイテム。「月の扉」を開けるには3つ必要です。 - 夢のかけら
「現在入手数 / ステージ内の総数」で表示される収集アイテムです。 - 残りのクロノア
いわゆる残機数。ライフが0になると1つ減り、これが0になるとゲームオーバーです。
裏技と小ネタ
- 1UPアイテムを何度も取ることができる
ボードに乗って進む強制スクロールのステージで、1UPアイテムを取ってクリアします。再び同じステージをプレイすると1UPアイテムが復活しているため、繰り返すことで何回でも1UPアイテムを取ることができます。 - ハシゴをすばやくのぼることができる
ハシゴをのぼるときにAボタンを押しておくと、通常のときよりもすばやくハシゴをのぼることができます。
EXビジョンを出現
EXビジョンは全部で3ステージあります。
- EXビジョン1
全ステージをクリア - EXビジョン2
25のステージで『ゆめのかけら』を全部あつめる - EXビジョン3
EXビジョン1、2を含めた全ステージで『ゆめのかけら』をコンプリート
かくしステージ
かくしステージ以外のステージをすべてクリアすると、EXIというステージへ行くことが可能になり、タイムアタックをすることができます。
ストーリー
「夢を見ること」が禁じられた世界が舞台です。主人公クロノアは、夢を見ていたことで処刑されそうになりますが、皇帝ジリアスから「4匹の怪物を退治する」という試練を与えられ、相棒のヒューポーとともに冒険に出ることになります。主な登場人物は下記の通りです。
- クロノア
主人公。帝国で夢を見ていたため処刑されそうになる。 - ヒューポー
クロノアの相棒。 - ジリアス
クロノアが迷い込んだ帝国の皇帝。眠れない病で苦しんでいる。 - バクウ
帝国の宰相。クロノアに怪物退治を命令する。
プロローグ
夢を見ていたことを咎められ、ジリアス皇帝のもとへ連行されたクロノア。夢を邪魔だと一蹴するジリアスに反発しますが、その態度が面白いと見なされ、4匹の怪物を退治すれば処刑を免れるという条件を出されます。宰相バクウの意味ありげな言葉を残し、クロノアはヒューポーを伴って駆け出します。
ワールド1
ケンカシティ ガザランド
強さこそ正義のガザランドで、住人からいきなり殴られるクロノア。街のチャンピオンを倒した怪物を退治するため、山頂の闘技場へ向かいます。巨大な拳を持つ怪物を、背後からの攻撃で撃破。怪物は世界一のチャンピオンになる夢を見ていた少年「チップル」の姿に戻ります。チップルは赤い霧に包まれて怪物になった記憶がないようです。
ワールド2
オペラタウン プレアミル
到着するなり怪音波が響き渡るプレアミル。オペラハウスの世界一のソプラノ歌手「ムジカ」が怪物になっていることを知り、クロノアはオペラハウスへ。ラッパのような口から音を放つ怪物を、大きく膨らんだ腹部にムゥをぶつけることで倒します。怪物から戻ったムジカは、世界一のオペラ歌手になる夢を見ており、青っぽい霧によって歌を思い出せないと話します。
ワールド3
フードランド ジオブブ
レストランで食事をしようとするクロノアとヒューポーですが、シェフの「チーリン」がおらず、食材も怪物に食べ尽くされニンジンしかありません。ステーキを取り返すため、土さえ喰らう巨大な怪物を、近くを飛ぶフラムゥを喰わせることで退治します。怪物から戻ったチーリンは、世界一のシェフを目指す夢を見ており、黄色い霧が出てきたと語ります。赤い霧、青い霧、黄色い霧と、霧の色が関係していることにクロノアは気付き始めます。
ワールド4
大樹の里 サヌタール
新種のカゼで住人が倒れているサヌタール。研究熱心な医者「メディム先生」が森の奥の怪物になっていると知り、クロノアは森の奥へ。頭の上にムゥをぶつけて怪物を弱らせます。元に戻ったメディム先生は、どんな病気も治す薬を作る夢を見ており、双子月を見たことを話します。赤い霧、青い霧、黄色い霧、そして双子月。これらが帝国の国旗の特徴を示していることに気付いたクロノアは、犯人が城にいると確信し、城へと戻ります。
ワールド5
王都 ル・エルジンバ
城への入り口を探すクロノアを、以前クロノアを捕らえた兵士たちが導きます。隠し扉から城へ入ったクロノアは、ジリアス皇帝と対峙。ジリアスは夢を持てない自身の苦しみを訴え、不気味な目玉とともに襲いかかります。目玉を退けると倒れたジリアスが残り、これまでの霧と双子月は、クロノアを城へ呼び戻すためのヒントだったと明かします。その背後から宰相バクウが現れ、その正体が「ぜつぼうの魔王」であり、人々の夢を奪い絶望の王国を築くことが目的だと告げます。バクウを倒した後、ジリアスは夢を持つことのできない弱みを魔王に利用されていたことを告白。夢を守ることも立派な夢だとクロノアに感謝し、力尽きて意識を失います。
エピローグ
ジリアスは誰かに呼びかけられる声で目を覚まします。先の出来事は夢だったのかと戸惑いつつバルコニーへ出ると、夢を見る権利を訴える民衆の姿がありました。そこにはチップル、ムジカ、チーリン、メディムの姿も。ジリアスは民衆に対し、自身が見た夢と、そこで出会った少年が悪夢を追い払ってくれたこと、そして夢に向かって進むことこそが本当の幸せだと気付いたことを語ります。一人ひとりが夢を持ち、それを叶える努力をすること、そしてそれを手助けすることこそが「夢みる帝国」の本当の夢だと呼びかけます。民衆の歓声の中、ジリアスはクロノアに感謝し、微笑むのでした。
エンディングでは、チップルが勝負に勝ち、ムジカがオペラハウスで歌い、チーリンがニンジンを食べられる料理を完成させ、メディム先生が病気を治して回るなど、住人たちのその後が描かれます。最後はジリアスの笑顔と、クロノア&ヒューポーの姿が映し出されます。