『ネメシス2(NEMESIS II)』は1991年にコナミから発売されたゲームボーイ用シューティングゲームです。前作『ネメシス』の続編ですが、アーケード版の移植ではなく、完全オリジナルのストーリーとステージで構成されています。ゲームボーイではありますが、グラフィック、ステージ演出、BGMなどの評価は高いです。このページでは、攻略情報として、基本的なことから、装備の選び方、各ステージの攻略方法やボスの倒し方などをまとめています。
ゲームシステム
敵を倒して出現するパワーアップカプセルを集め、自機「ビックバイパー」を強化していくという、『グラディウス』シリーズでおなじみのシステムを踏襲しています。最大の特徴は、ゲーム開始時にミサイル、ダブル、レーザーの3系統の装備を、それぞれ3種類の中から自由に選択できる点にあります。この組み合わせ次第で、ゲームの難易度は大きく変わります。
最強装備
「2ウェイミサイル」「テイルガン」「ツインレーザー」の組み合わせがオススメです。前方上下は2ウェイ、後方はテイルガン、そして正面の敵は強力なツインレーザーで倒すことができます。それぞれの武器の特徴は下記の通りです。
ミサイル系
- ノーマルミサイル
斜め下に投下。2段階パワーアップで2連射が可能になります。上方向への攻撃手段が別途必要です。 - 2ウェイミサイル
前方の上下にミサイルを発射。1段階目は下のみですが、2段階目で上下両方に対応します。地形に沿って進むため、非常に使い勝手が良く、ミサイル装備の中では最もおすすめです。 - テイルミサイル
後方の上下に発射。特定の状況以外では使いどころが難しいです。
ダブル系
- ノーマルダブル
前方と斜め上にショットを発射。上方の敵に有効です。 - ツインガン
前方に2連ショット。威力はありますが、後述のツインレーザーのほぼ下位互換となってしまうため、選択するメリットは少ないです。 - テイルガン
前方と後方にショットを発射。背後からの敵に対応できるため、2ウェイミサイルで前方上下をカバーしている場合に非常に有効です。
レーザー系
- ノーマルレーザー
貫通力のある直線レーザー。連射が効かないため、扱いづらさがあります。 - ツインレーザー
短い2連レーザー。貫通力、威力、そして連射性能を兼ね備えており、圧倒的な性能を誇ります。 - リップルレーザー
リング状のレーザー。あまりリングが広がらないため、攻撃範囲の広さという利点を活かしにくいです。
ステージ攻略
ステージ1:遺跡+生物
ゲーム開始直後、いきなり巨大戦艦に追われます。前方の隕石に集中して回避しましょう。戦艦は自ら接近しない限り追いつかれません。洞窟の遺跡地帯に入ると本格的なステージ開始。パワーアップカプセルを確実に回収していきます。後半は有機的な生物ステージに変化。虫や幼虫の攻撃を捌きながら進みます。ボス撃破後、敵戦艦に捕獲され、全ての装備を剥奪されてしまいます。
ボス
巨大生物。最初は頭と腹から弾を撃ってきます。弱点は腹部。腹部を破壊すると、頭部が分離して第2形態へ移行。反射弾を撃ちながら体当たりを仕掛けてくるため、距離を取って冷静に対処しましょう。
ステージ2:戦艦
装備が一切ない丸裸の状態からスタート。しかし、ステージ内にはパワーアップカプセルを出す敵が多く配置されているため、復活は比較的容易です。道中は狭い通路や周期的に噴き出す炎に注意しながら進みましょう。
ボス
戦艦のコア。上下の砲台から3ウェイ弾を撃ち、さらに縦に伸びる電磁バリアを発生させます。加えて、自機を吸い込む重力攻撃まで行ってきます。まずは迅速に上下の砲台を破壊することが攻略の鍵です。破壊しないと弾幕とバリア、吸引の波状攻撃でたいへんなことになります。
ステージ3:隕石
広大な宇宙空間に隕石が浮かぶステージ。地形がないため比較的動きやすいですが、隕石を押して突進してくる敵に注意が必要です。ボス直前には、カプセルを大量に落とす中ボス「ザブラッシュ」が多数出現するので、ここで装備を万全に整えましょう。
ボス:ビッグコア改(クレーターコア)
ビッグコアに火山が融合したような外見。お馴染みの4本レーザ ーに加え、上下の火山から破片を噴火させて攻撃してきます。レーザーを避けつつ、噴火のタイミングを見計らって攻撃しましょう。
ステージ4:地表
敵惑星の地表を進むステージ。霧がかった背景が独特の雰囲気を醸し出しています。様々な地上兵器が次々と襲来しますが、一つ一つ確実に対処すれば問題ありません。
ボス:壁コア
要塞の入り口を守る防衛システム。誘導弾と、破壊されると分裂する弾を撃ってきます。前方に突き出た誘導弾発射装置を優先的に破壊すると、戦闘がかなり楽になります。
ステージ5:要塞
最終ステージ。要塞内部に侵入すると、まず縦方向へのスクロールが始まります。破壊不可能な大砲メカは、弾をばら撒いてくるため非常に厄介です。後半は、狭い通路を高速で飛んでくる移動壁地帯が最大の難所です。壁の動きをよく見て、先頭に位置取ると比較的避けやすくなります。
中ボス
2つの反射ボールを跳ねさせながら、コアから極太レーザーを放ってきます。レーザーは強力ですが、発射の予兆があります。実は、コアの目の前が安全地帯になっているため、そこに陣取って撃ち込みましょう。
ラスボス
中ボスを倒すと、本体が奥から出現し逃走を開始。ステージ1とは逆に、こちらが追撃する立場となります。高速でスクロールする中、最終決戦へ。縦方向の壁のようなレーザーとミサイルで攻撃してきますが、レーザーの回避は難しくありません。ミサイルを撃ち落としながら本体にダメージを与えましょう。
裏技
難易度「HARD」でゲームをクリアし、エンディングが終わるまで待ちます。その後、タイトル画面でスタートボタンを押すと、HARDよりもさらに難しいシークレットモードに挑戦できます。
余談
- ネメシスとグラディウスの関係
本作のタイトルは『ネメシスII』ですが、後に発売された『コナミGBコレクション Vol.3』に収録されたときには、『グラディウスII』という名称に変更されました。もちろん、アーケードで絶大な人気を誇った『グラディウスII -GOFERの野望-』とは全くの別物です。 - タイトルの変遷
海外のタイトル変遷はさらに複雑になります。欧州では『Nemesis II: The Return of the Hero』として、北米では『Gradius: The Interstellar Assault』という名前で発売されました。もともとゲームボーイの初代『ネメシス』は、海外では『Gradius』として発売されていました。これにより、日本では「ネメシス」シリーズ、北米では「グラディウス」シリーズとして展開されています。 - ストーリー性
アーケード版『グラディウス』シリーズが純粋なアクションやゲーム性を重視する傾向にあるのに対し、本作はステージ間にデモシーンを挿入するなど、ストーリー性を強く意識した演出が多用されています。 - 『グラディウス』シリーズのお約束?
『グラディウス』シリーズの代名詞とも言える敵キャラクター「モアイ」や、そのステージが、本作には登場しません。これも、本作が既存シリーズの移植やリミックスではなく、あくまで『ネメシス』の続編というオリジナル作品であることを示唆しています。 - 移植について
2000年にニンテンドウパワーの書き換えサービスで配信されたほか、2025年5月23日には『ゲームボーイ Nintendo Switch Online』でも配信されています。ちなみに、海外版には、日本版にはなかった「スコア表示」が画面に追加されているという細かい違いがあります。
BGMリスト
| 場面 | 曲名 |
|---|---|
| 武器選択 | Majesty |
| 出撃デモ | Prologue |
| 1面冒頭 | A chase |
| 1面-1 | The ruins |
| 1面-2 | Toadstool |
| 1面ボス | The brain |
| 1面クリア | Courage |
| 2面 | Break out |
| 2面ボス | Revolve |
| 3面 | Dodge |
| 3面中ボス | Mirage |
| 3面ボス | A crater |
| 4面 | The fog |
| 4面ボス | Break! |
| 5面 | Fatalist |
| 5面ボス-1 | Desparate |
| 5面脱出 | Run away |
| 5面ボス-2 | Pursuance |
| 5面ボス-3 | The enemy |
| エンディング | Ending |
| ゲームオーバー | Wreckage |
