ゲーム感想

FF10-2の評価について

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酷評の理由

FF10-2は2003年3月13日(木曜日)に発売されたPS2のゲームです。20年ほど前の作品ということなります。
発売当初、その評価は酷評が多かったです。原因は、前作FF10と比較されたためだと考えられます。FF10は感動的なストーリーで、今でも名作として語り継がれています。Youtubeなどでの動画投稿も多い印象です。そんなFF10は全体的におごそかな雰囲気で、戦闘もじっくりタイプでした。
ところが、10-2になると、世界観は同じはずなのに、なぜか、騒がしい雰囲気になってしまいました。主人公のユウナも劇的にキャラ変し、戦闘も忙しくなりました。
こういった書き方をすると、FF10-2は評価が低いように思えますが、それは全てFF10と比較しているためです。FF10-2が酷いのではなくて、FF10が凄すぎるということだと思います。

当時の感想

発売当時、私もこのゲームを購入しました。FF10が面白かったからです。プレイして、FF10ほどは感動しませんでしたが、面白くないわけではありませんでした。戦闘もストーリーも楽しめたと思います。やり込み要素が難しかったので、結局、隠しエンディングは見れず、近年発達したYouTubeでそのエンディングみたりしました。

私の友人達はFF10のヒロイン、10-2の主人公・ユウナに絶望していました。図書室で本を借りていた感じの同級生が、数年後に会ったらパリピになっていた、みたいな感じだったようです。

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ストーリー

再評価ポイントとして、まず、ストーリーについてです。よく語られるのは、ユリパや温泉シーンですが、これは好みの問題ということにしたいと思います。

問題と思えるのは、前日譚がFF10-2に収録されていなかったことと、重要なシナリオを見ずともエンディングに進めるという点です。前日譚は「永遠のナギ節」というタイトルで、これは2003年に発売されたFF10-2のソフトを購入するだけではみれませんでした。また、ストーリーを楽しむ上で重要な「アカギスフィア」は任意取得となっており、このスフィアを入手していない場合、通常のエンディングを迎えても、完全には楽しむことができない状況になっていました。

ゲームが発売された2003年頃、スマホという便利ツールはなく、ネット環境は現在ほど整っていなかったように思います。現在のように情報が豊富ではなかったため、「永遠のナギ節」や「アカギスフィア」に関する情報をネットで探すというのは難しかったです。
こういった昔の状況を考えると、それはつまり、プレイヤーに対してあまり親切ではなかったというわけですが、結果的に、ストーリー全体を把握できる人が少なくなってしまいました。これが、不評を広める原因になったと考えられます。

HDリマスター

HDリマスター版には「永遠のナギ節」が収録されています。また、現在は攻略情報も豊富なため、取り返しのつかない要素を取りこぼすことなく、効率的にゲームを進めることができるようになっています。こういった状況であれば、ストーリーは再評価されるはずです(FF10を超えるとは思いませんが…)。

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ゲーム性

バトルシステムは、FF10で採用されていたターン制のCTB(カウント・タイム・バトル)からATB(アクティブ・タイム・バトル)に変わりました。ATBの方が楽しいという人もいますが、忙しいと感じる人もいます。そういった事情からシステムとしての優劣をつけるのは難しいですが、FF10-2にはATBが合っていると思います。

もう一つゲーム性として、FF10-2はやり込み要素(サブイベント等)が非常に多いという特徴があります。長く遊べてお得感のある反面、難易度が高いため、挫折しやすいです。発売当時は攻略本などを購入しなければなりませんでしたが、現在、そんなことはほとんどないと思います。そのため、一つゲームで沢山遊べるというのは、嬉しいポイントだと思います。

音楽

音楽は、今も昔も変わらず、いい曲があると思います。
FF10-2のテーマ曲は倖田來未さんの「Real Emotion」で、とてもかっこいい曲です。FF10のテーマ曲「素敵だね」と比べると、やはり雰囲気は違いますが、「Real Emotion」を使ったCMは視聴者の購買意欲を盛り上げていたように思います。

FF10-2には「久遠~光と波の記憶~」という名曲があります。タイトル画面で流れている曲です。確かに、この曲と本編との間にには、深いギャップがあるわけですが…。「久遠」はFF10に似合うような曲調だったと思います。

まとめ

FF10-2の再評価について、ストーリー、ゲーム性、音楽を紹介しました。10-2は、レトロまではいかないですが、やや古いの時代のゲームなので、今やると、評価は変わってくると思います。ただし、FF10との比較における評価や、ユウナのキャラ変やユリパなど、今も昔も賛否両論な項目があるのは確かです。