ゲーム感想

ファミコン探偵倶楽部 笑み男【評価・感想・考察】

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ファミコン探偵倶楽部 笑み男(えみお)』の感想と考察です。難易度やプレイ時間についても紹介しています。攻略情報やネタバレは別のページにまとめています。

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感想

 難易度はそれほど高くないと思います。前作や前々作よりも親切設計になっている印象でした。セーブやスキップ機能などが充実しています。ダンガンロンパみたいなアクション系・リズム系の要素はこれまで同様ありません。
 時々ゲームオーバーになることもありますが、残機ゼロの絶望的なゲームオーバーというよりも、小ネタをみつけた感じになりますので、発見の喜びの方が強くなりそうです(私がみつけたものは、一応ゲームオーバーと表示されましたが、すぐに続きから再開できました)。

 クリア時間は8時間くらいでした。ちなみに、プレイスタイルは「とりあえず進める」という感じです。ゆっくりプレイしたり、あれこれ試しているともっと時間がかかると思います。

ストーリー

 ストーリーは結構複雑ではなかったかと思います。死体でみつかった英介の死に、連続少女殺人事件や笑み男が絡んできて、序盤では、さらに謎めいた事実も判明していきます。そんな感じでいろいろ起きるわけですが、混沌とした状態であれこれ推理してみるのが楽しみのひとつだと思います。
 最終的に、すべての事件について筋の通った真相が語られ、納得感があります。そもそもおかしい部分を探してみたり、細かいところをツッコんでみるのも、楽しみ方の一つだと思います。

 自慢ではないですが、最初の方で、なんとなく英介事件の真相はわかってしまいました(たぶん自慢になっているでしょう…。ネタがわかったということは楽しみを失ったということなので、あんまり嬉しくないわけなんです)。犯人があえて遺留品を残すのは、よほどのおっちょこちょいか、快楽殺人者か、そうでなければ意図があるから、かな?と思い、そんなわけで英介の紙袋は偽装工作だと思ったわけでした。そんなところに事件の関係者、というか遺族みたいな人も登場したので、怪しい人の目星もついたわけです。英介の事件が物語の全貌ではなかったですし、むしろ解けるように意図されていたとも考えられます。
 何を隠そう、その他の細かい部分までわかったわけではないので、結構楽しめました。解けた喜びも味わいつつ、ミステリー特有の「だまされた!」みたいな感触も得られました。

 ミステリーになじみのない方の感覚は計り知れませんが、ミステリーファンの方にとっては、そこまで真新しいトリックではないと思います。ただ、ファミコン探偵俱楽部というシリーズものの第三作であることや、都市伝説がテーマになっていることなどは、楽しめるポイントではないかと思います。

結末について

 公式動画で「結末は人によっては賛否が分かれるかもしれません」と開発者の方が語っていました。これについては、結末の内容に触れますので、下記のボックス内に書いています。

 結末の賛否両論というのは、児童虐待についてだと私は思いました。虐待が原因で、子が親を殺害してしまい、子は猟奇的な殺人鬼になってしまいました。核開発で生まれたゴジラみたいに、虐待で生まれたモンスターという意味が『笑み男』には込められていたと思います。
 ゴジラはだいぶSFですが、親の教育方針によって殺人者になってしまうというのは、実際にあります。こういった事実やフィクションを知ると、よく考えずに早とちりして「虐待を受けた人は絶対に殺人鬼になる」という偏見を生み出してしまう人もいます(偏見が生じるのではないか?という疑問は優しさにみえるが、むしろ、その人が偏見を生んでいる)。ちなみにイーロン・マスクは幼少期に虐待を受けていたと自著で告白していたりします。
 淡々と事実を受け入れるだけであれば、特に賛否はないと思いますが、とても残酷な事実ですので、人によっては気分を害するかもしれません。
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新作推理ゲームの紹介

 2024年8月と9月には新作推理ゲームがいろいろと発売されます。2024年8月29日(木)に発売された『笑み男』も、そのうちの一つです。詳細は下記の動画で紹介しています。

ファミコン探偵俱楽部とは?