ストーリー紹介

逆転検事1のストーリー・犯人【ネタバレ注意】

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逆転検事1』の真相です。あらすじ、各エピソードの真犯人・動機、結末などを簡単にネタバレありでまとめています。ネタバレ満載ですので、ご注意ください。

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逆転の来訪者

 御剣執務室で、なにやら、犯人と被害者が密談をしている…。すると、犯人が被害者を銃殺!約1時間後、一カ月間の海外出張から帰ってきた御剣が執務室に戻る。真っ暗な部屋で御剣が死体を発見すると、何者かに背後をとられ、銃を突きつけられる。そして、謎の人物はそのまま逃走してしまう。

項目 説明
被疑者
(被告人)
糸鋸圭介
須々木マコ
被害者 仲間戸真治
犯人 優木誠人(殺人犯)
馬堂一徹
動機 【優木】窃盗を目撃されたため
【馬堂】密輸組織の資料隠滅のため

 真犯人は御剣と同じ上級検事の優木でした。優木は御剣が保管している書類を奪おうとしたところ、仲間戸にみつかってしまい、殺してしまいます。御剣に銃を突きつけた人物は優木ではなく、『ヤタガラス』という大ドロボウだと考えられますが、このエピソードではまだハッキリしません。
 なお、優木は御剣の執務室を自分の執務室のようにみせて(ナンバープレートのすり替え、バスケットゴールの移動などをして)警備員を騙し、マスターキーで御剣の執務室の鍵を開けさせています。

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逆転エアライン

 『逆転の来訪者』の2日前――。御剣は飛行機にのっていた。途中、飛行機が乱気流に巻き込まれ、機内は激しい揺れに見舞われる。御剣が意識を取り戻すと、すでに混乱は収まっていた。1階ラウンジで倒れていた御剣が自席に戻るためエレベーターのドアを開けると、そこには外国人男性の死体があった。運悪く、通りすがりのCAに目撃され、御剣は殺人の容疑者になってしまう…。

項目 説明
被疑者
(被告人)
御剣怜侍
木之路いちる
被害者 アクビー・ヒックス
犯人 白音若菜
動機 被害者が密輸事件を追ったため

 犯人はCAの白音で、密輸に関与していました。被害者は国際捜査官で、密輸を捜査していました。捜査官の依頼によって貨物室が調べられ、白音は発覚を恐れて捜査官を殺害することになります。なお、白音は密輸について黙秘します。

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さらわれる逆転

 帰国早々に、御剣はとある誘拐事件で、身代金の受け渡し役になる。犯人の指定場所「バンドーランド(テーマパーク)」へ向かい、指示された部屋に身代金を置いたのだが、何者かに背後から襲われてしまう。そして、身代金と共に御剣までもが誘拐されてしまう。
 御剣は物置で目を覚ますが、拘束されていた。自力で脱出しようとすると、そこに『大ドロボウ・ヤタガラス』を名乗る少女・一条美雲(いちじょう・みくも)が現れる!

項目 説明
被疑者
(被告人)
原灰ススム
織戸姫子
被害者 小倉真澄
犯人 天野河光
天野河丈一郎(共犯)
織戸姫子(共犯)
小倉真澄(共犯)
動機 【光】銃の暴発(事故)
【丈一郎】息子の事件の証拠を隠滅するため
【姫子】恋人の光に従い狂言誘拐に加担
【小倉】脱獄犯であることを隠すため狂言誘拐に加担。
娘の姫子を守るため光を襲撃した。

 真犯人は誘拐事件の被害者・天野河光(バンドーランドを建設した「天野河コンツェルン」の御曹司)で、誘拐は狂言でした。光と執事の小倉は共犯でしたが、小倉が裏切って光に襲い掛かったため、光は小倉を死なせてしまいます。
 光の父親・天野河丈一郎は息子の犯行に気付き、証拠を隠滅しようとしたため、罪に問われます。丈一郎は10年前の「KG-8号事件」に関与しているらしく、天野河コンツェルンの密輸のスキャンダルについても訴追されるようだった。
 御剣はこの事件のあと、検事局に立ち寄って、例の事件に巻き込まれます。

過ぎ去りし逆転

 7年前――。『第2のKG-8号事件』の裁判中に被告人の真刈透(まかり・とおる)が、担当検事の一条九郎(いちじょう・くろう)を逆告発する。真刈は自分に犯行を指示したのは、ヤタガラスの一条であると主張したのだった。
 一条検事が告発されたため、代わりに初法廷の御剣が検事に選ばれる。審理前、証拠品引き渡しのため、御剣は狩魔豪(かるま・ごう)と共に、一条と法廷で待ち合わせしていたのだが、一条は現れず、控室で死体となって発見されてしまう。

項目 説明
被疑者
(被告人)
糸鋸圭介
被害者 一条九郎
真刈透
犯人 葛氷見子
動機 密輸組織のボスからの命令で一条を殺害
一条殺害の口封じのため真刈を殺害

 犯人は真刈の担当弁護士・葛氷見子(かずら・ひみこ)でした。彼女こそが大ドロボウ『ヤタガラス』で、正体がバレそうになったため、犯行に及んでいます。葛は真刈がヤタガラスの正体を一条に話そうとしたため、まずは一条を殺害。真刈に手伝わせて偽装工作し、その後、真刈も殺しています。
 葛は糸鋸に罪を着せようとしています。犯行後は自身の控室へ戻り、証人にするため馬堂一徹(ばどう・いってつ)刑事を呼び出しています。そして、予約再生したビデオから銃声が聴こえたタイミングで一条の控室へ駆けつけ、発見者になっています。
 事件の真相発覚後、葛は逃亡します。馬堂が追いますが、行方不明となってしまいます。

KG-8号事件

項目 説明
被疑者
(被告人)
マニィ・コーチン
被害者 葛由卯子
犯人 マニィ・コーチン
天野河丈一郎(共犯)
動機 【コーチン】密輸を証言しようとしたため
【丈一郎】コーチンを無罪にするため

第2のKG-8号事件

項目 説明
被疑者
(被告人)
真刈透
被害者 ディード・マン
犯人 葛氷見子
真刈透(実行犯)
動機 【葛】密輸を証言しようとしたため
【真刈】金で依頼された

 葛氷見子は密輸組織の関係者であり、『第2のKG-8号事件』の首謀者でもあります。葛は真刈にコードビアの大使館員であるディード・マンの殺害を依頼していました。動機はディード・マンが密輸組織について証言することが決まっていたためです。

美雲登場の理由

 一条九郎の死後、一条美雲は姿を消していたが、突然、御剣の前に現れたわけでした。御剣が美雲に姿を現した理由と、『ヤタガラス』を名乗る理由を尋ねると、一条の日記をみせます。そこには「ヤタガラスという道を選んだ自分に、後悔はしていない」と書かれていました。
 美雲いわく、一条こそがヤタガラスとのこと。最近、ヤタガラスが大使館に予告状を送ったようですが、それは葛の仕業だと美雲は主張します。そんな話を聞いた御剣は恩を返すため、美雲への協力を約束します。

燃え上がる逆転

 飛行機の殺人事件、遊園地に身代金を運んだ誘拐事件、執務室の盗難と殺人事件……。そこに美雲までもが現れた。
 御剣はニセ・ヤタガラスを捕まえるため、美雲と共に予告状が出された大使館へと向かう。もともとは『コードピア公国』という国だったが、現在は内乱のため、『アレバスト王国』と『ババル共和国』に分断されている。

 調査中、警備員の「ヤタガラスがきた」という言葉を耳にした美雲は、御剣を置いてババル共和国側に侵入。再び御剣が美雲を発見したとき、美雲は国際警察官のシーナに拘束され、そばには糸鋸の姿があった。事情を聴くと、部屋の奥でマニィ・コーチンが亡くなっているという。

項目 説明
被疑者
(被告人)
一条美雲
シーナ
狩魔冥
被害者 マニィ・コーチン
犯人 カーネイジ・オンレッド
シーナ(共犯)
動機 【カーネイジ】裏切りの報復と密輸組織のボスにみせるため
【シーナ】カーネイジに逆らえない立場だった
項目 説明
被疑者
(被告人)
矢張政志
狩魔冥
被害者 仮面マスク2世
犯人 カーネイジ・オンレッド
動機 ダイカイ像密輸現場を目撃されたため

 シーナ捜査官は葛氷見子で、密輸組織のスパイでした。葛は密輸組織に国際警察の機密情報を横流していたわけです。ババル大使館を二回も放火したも葛です。なお、放火の動機は偽札の証拠隠滅のためとのことです。火災発生時に美雲の前に現れたのは美雲に罪をなすりつけて、逮捕するためでした。

 黒幕はアレバスト王国の全権大使のカーネイジ・オンレッドです。マニー殺害の真犯人であり、密輸組織の黒幕でもあるという大悪党です。
 マニーを殺したのは、カーネイジを失脚させようとしていたからでした。カーネイジは大使館にある永世中立劇場の控室にマニーを呼び出しナイフで刺し、死体を大江戸戦士トノサマンの手押し車に入れました。ちなみに、この手押し車を中庭に移動させたのが矢張だったわけです。
 犯行後、中庭でヤタガラスの影を投影し、葛にはババル大使館を放火をさせています。放火の理由は、中庭の池の水を消火に使わせるためで、実はババルの池とアレバストの池は繋がっており、片方が水位が下がると、もう一方も下がる仕組みになっています。この仕組みを利用し、さらに葛の共犯により、死体をババル側へと移動させています。

ヤタガラスの正体

 葛がヤタガラスかと思いきや、一条九郎こそがヤタガラス…と思いきや、実は弁護士の葛氷見子も検事の一条九郎もヤタガラスで、実は刑事の馬堂一徹もヤタガラスでした。つまり、三人でヤタガラスだったというわけです(ヤタガラスには脚が3本ある)。
 7年前の事件で葛が共犯者の一条を殺したのは、密輸組織の黒幕(カーネイジ・オンレッド)から殺害を指示されたためです。一条は密輸組織の情報と『ヤタガラスのカギ(7年前の事件の凶器)』を大使館から盗んでおり、これが殺害指示の原因になっています。葛は命令に従っただけで、本意ではありませんでした。

結末

 後日、カーネイジの裁判が日本で開かれることになります。日本の裁判で担当検事となった御剣は開廷前にいつもより声を張り上げて「異議あり!」と叫びます。