ストーリー紹介

逆転検事2のストーリー・犯人【ネタバレ注意】

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逆転検事2』のあらすじ、結末、真犯人などを簡単にネタバレありでまとめています。ネタバレ満載ですので、ご注意ください。逆転検事2は1の続編で、話に繋がりがあります。1については別のページにまとめています。

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逆転の標的

 御剣の活躍によって大ドロボウ『ヤタガラス』の事件は片付いた…。
 2週間後――西鳳民国の大統領・王帝君(おうていくん)が来日し、ひょうたん湖公園で演説を行う。しかし、演説中に銃声が鳴り響く。担当検事となった御剣は大統領襲撃事件の捜査を始める。

項目 説明
被疑者
(被告人)
虎狼死家左々右エ門
速水ミキコ
被害者 外城涯
王帝君
犯人 王帝君
内藤馬乃介
虎狼死家左々右エ門
動機 【王】支持率が下がったため
【内藤】信頼獲得と外城殺害して地位を得るため
【虎狼死家】暗殺の依頼を受けたため

 王帝君はボディーガードの内藤馬之助と共謀し、自作自演の暗殺事件を起こしていました。王の動機は支持率を上げるためです。内藤はリーダーという地位を得るために、王の計画に協力し、リーダーの外城涯(どじろ・がい)を殺しています。内藤は拳銃をすり替えて証拠隠滅を図りましたが、拳銃の弾から内藤の指紋が発見され、逮捕されます。
 
 この事件には、何者かから大統領暗殺事件を依頼された暗殺者・虎狼死家左々右エ門(ころしや・さざえもん)の犯行も入り混じっています。ただし、虎狼死家は行方を暗ましてしまうため、真相解明には至りません。

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獄中の逆転

 大統領襲撃事件解決の翌日、刑務所で内藤馬之助の他殺体が発見される。
 御剣は内藤との面会のために留置所を訪れていた。そして、事件の捜査中に、弁護士の信楽盾之(しがらき・たてゆき)と再会する。信楽は御剣の父の助手を務めた敏腕弁護士だった。
 その後、御剣は検事審査会の命令により、捜査から外されてしまう。納得のいかない御剣は被害者の担当弁護士・信楽を頼り、弁護側として事件の捜査を再開する。

項目 説明
被疑者
(被告人)
山野星雄
猿代草太
鳳院坊了賢
内藤馬乃介
被害者 内藤馬乃介
看守
犯人 美和マリー
山野星雄(共犯)
折中秀治
動機 【マリー】内藤を了賢の手下と勘違いした
【山野】所長の美和に協力して見返りを得るため
【折中】留置所の鍵を手に入れて脱獄するため

 真犯人は刑務所長の美和マリーです。動機は服役中である鳳院坊了賢(ほういんぼう・りょうけん)の強請りに怯えていたからです。自分の過去を隠し通したかったマリーは、了賢とやり取りをしていた内藤を尋問し殺害します。了賢に罪をなすりつけるため、凶器に細工をしますが、鈴が原因となって次々に事実が明らかになり、最終的に、凶器のナイフがワニの体内から発見されます。
 事件解決後、御剣は信楽に「弁護士にならないか」と声を掛けられます。御剣の父は弁護士で、幼い頃は父親のような弁護士を目指していました…。

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受け継がれし逆転

 18年前、とある美術館で『IS-7号事件』と呼ばれる事件が発生した。事件を担当したのは今は亡き怜侍の父・御剣信弁護士だった。御剣は信楽と共にその美術館を訪れる。そして、当時の関係者全員が巻き込まれる新たな事件が発生する。
 『IS-7号事件』は18年前のクリスマスに天海一誠(てんかい・いっせい)主宰のお菓子コンテストで、参加者の氷堂伊作(ひょうどう・いさく)が撲殺された事件だった。氷堂死体は天海の作品から発見されたという。
 18年後には美術館で毒ガス事件が発生する。美術館はもともと天海の屋敷で、展示中の作品から有毒ガスが発生していた。展示ガラスの亀裂から毒ガスが漏れてしまい、男性が意識不明の重体になってしまう。

項目 説明
被疑者
(被告人)
矢張政志(天流斎マシス)
デリシー・スコーン
被害者 風見豊
犯人 緒屋敷司
動機 天海の無実を証明するため

 犯人は美術館館長の緒屋敷司(おやしき・つかさ)でした。司は18年前のIS-7号事件で有罪になった天海を救うため、真犯人を見つけ出そうとしていました。なお、真犯人というのは、重体となってみつかった男性で、お菓子コンテンストに参加していた風見豊でした。
 風見は被害者の氷堂と共に作品をつくっていましたが、氷堂が裏切ったため犯行に及んでいます。15年という時効のため、風見は逮捕されないと考えていたようですが、事件直後、海外(西鳳民国)に3年間滞在していたことが判明。最終的に風見は逮捕されます(※現在、日本では殺人罪の時効がありません)。

IS-7号事件

項目 説明
被疑者
(被告人)
天海一誠
緒屋敷司
被害者 氷堂伊作
犯人 風見豊(殺人犯)
一柳万才
伊丹乙女
動機 【風見】コンテストの復讐および被害者による強請が原因
【万才】狩魔豪を陥れるため
【伊丹】一柳万才からの指示

 天海が氷堂殺人の容疑で逮捕されますが、真犯人は風見です。御剣によって事件の真相が解明された後、釈放されることになります。当時、天海の担当弁護士は御剣信で、担当検事は狩魔豪でした。無実を訴え続けた天海でしたが、狩魔の尋問に耐え切れず、やってもいない罪を自白してしまいます。

忘却の逆転

 記憶喪失になった美雲は、高層ビル『ビッグタワー』で、どうやら事件に巻き込まれたらしい…。
 御剣達がビッグタワーの捜査を進めると、時同じくして、ビッグタワーでは殺人事件が起きていた。美雲は、水鏡裁判官と一柳検事に殺人犯として告発されてしまう。

項目 説明
被疑者
(被告人)
一条美雲
被害者 籠目つばさ
犯人 一柳万才
武藤瞳子(共犯)
籠目つばさ
動機 【万才】被害者の殺害計画を知り犯行に及ぶ
【武藤】万才に脅迫されていた
【つばさ】恋人の敵討ち

 犯人は検事審査会会長の一柳万才(いちやなぎ・ばんさい)でした。動機は被害者・籠目つばさ(かごめ・つばさ)の口封じです。万才は闇オークションを取り仕切る悪党で、このことを籠目は潜入捜査によって暴こうとしていました。籠目には恋人を万才に殺されたという過去があり、万才はこの罪が公にされることも恐れていたようです。
 万才は『IS-6号事件』にも関わっています。強い権力をもっていた万才は、捜査情報や解剖記録を操っていました。悪事を暴かれた万才は、当然ながら留置所へ収容されることになります。

 事件解決後、美雲は記憶を取り戻します。しかし、『赤いレインコートの男』や虎狼死家からのメッセージなどなど、全貌は解明されません。

大いなる逆転

 『ビッグタワー』のすぐ隣には、英都撮影所があった。そこで、王帝君の死体が発見される…。それは過去に起きた事件が複雑に絡み合う事件の幕開けだった。

IS-7号事件の真実

 事件の発端は18年前のクリスマスに起きた『IS-7号事件』まで遡ります。
 天海一誠主催のお菓子コンテストで起きた事件で、風見は被害者の氷堂の裏切られたため犯行に及んでいます。この裏切りというのは、風見の味覚障害が原因です。風見は障害を患ったため、息子に味見をさせていました。このことを氷堂は悪用し、コンテストで勝つために、風見の息子を来場させないようにしました。結果的に氷堂は死亡し、風見の息子だけではなく、氷堂の息子も、冷え切った車の中に放置されることになってしまいます。
 この窮地を救ったのが暗殺者・鳳院坊了賢でした。親を失った子供達は、その後、養護施設で生活することになります。

SS-5号事件

 『IS-7号事件』から約6年後(現在から12年前)、西鳳民国大統領・王帝君は日本に滞在していました。目的は、恋人の相沢アミに会うためです。
 相沢はもともと外交官で、西鳳民国に滞在し、帰国後に王帝君との間に授かった子供を産んでいました。出産後、相沢は身分の違いを承知でメッセージを送り、それに応えるかたちで王帝君は来日。指定通り、2月9日深夜に児童養護施設を訪ねます。しかし、相沢が現れることはありませんでした。ちなみにですが、この児童養護施設には、当時美和マリーが責任者として在籍していました。
 相沢アミが現れなかったのは、何者かによる尾行が原因でした。
 そして、王帝君の前には了賢が現れ、その場で王帝君は殺されてしまいます。美和マリーと一柳万才は証拠隠滅を図り、了賢も始末しようとしますが、養護施設の火災が発生します。火を放ったのは風見の息子で、命の恩人である了賢を逃がすための放火でした。了賢は火事によって、逃亡に成功します。

項目 説明
被疑者
(被告人)
美和マリー
被害者 王帝君<本物>
亀井隆二
犯人 鳳院坊了賢
王帝君<偽者>
美和マリー(共犯)
一柳万才(共犯)
猿代草太
動機 【了賢】偽物から王帝君<本物>の暗殺の依頼を受けた
【偽者】影武者に嫌気がさし、本物になろうとした
本物の死体遺棄現場を亀井に目撃されたため
【マリー】金とコネを手に入れるため
【万才】マリーと同じ
【草太】了賢を逃がすため

大統領殺人事件

 『SS-5号事件』で大統領・王帝君は暗殺されました。西鳳民国の王帝君は一柳と美和が送り込んだ影武者だったわけで、撮影現場で発見されたのは、つまり偽物です。
 事件の夜、影武者は水鏡に呼び出されて、ビックタワーの屋上にやって来ていました。水鏡がその場を立ち去ると、巨大バルーンにのった不審者が現れ、銃撃戦になります。そして、バルーンに押しつぶされるようなかたちで命を落とします。
 不審者というのは猿代草太(さるしろ・そうた)で、草太こそが事件の黒幕です。草太は風見の息子で、了賢に助けられた子供でした。温厚な雰囲気の青年でしたが、正体を暴かれると、その正体を現します。草太は赤いレインコートの男でもあります。

 バルーンでの犯行後、草太は影武者の死体を冷凍倉庫で一旦保管しています。目的は死亡推定時刻を誤魔化すためであり、冷凍庫から出したあとに、発見現場へと移動しています。
 影武者の殺害後、草太は相沢詩紋(あいざわ・しもん)を誘拐しています。なお、詩紋は御剣らの捜査により、タチミサーカスの冷凍倉庫で発見されます。

項目 説明
被疑者
(被告人)
水鏡秤
相沢詩紋
被害者 王帝君<偽者>
犯人 猿代草太
動機 王帝君<偽者>に拳銃で撃たれため、撃ち返した

事件の全貌

 猿代草太は一連の事件の黒幕でした。動機は復讐といえます。内藤馬乃介は氷堂の息子です。18年前の事件で、草太を車に監禁したのは、つまり内藤だったわけです。

  • 草太は内藤に秘密で虎狼死家左々右エ門を雇っていた
  • 草太は美和を脅迫し、美和に内藤を殺させた

結末

 自分は正しいと主張する草太ですが、御剣にやり込めやれます。すると草太の命を狙った虎狼死家左々右エ門が現れます。左々右エ門を怒らせた草太は殺されそうになりますが、了賢が草太をかばい、左々右エ門を説得します。最終的に左々右エ門はその場を立ち去り、草太は了賢と共に刑務所で罪を償うことになります。

 事件解決後、詩紋は父親が12年前に暗殺されてしまった本物の王帝君であることを知ります。母親の相沢アミは5年前に、既に亡くなっていました。水鏡はアミの従姉妹として、詩紋を見守っていくことを誓う。
 弁護士か、検事かで心が揺れていた御剣は、やはり「検事」という道を選ぶのだった。