ゲーム感想

サイレントヒルfの感想とレビュー|クオリティ高めのホラーゲーム!?

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サイレントヒルf(SILENT HILL f)』の感想とレビューです。昨年発売された『サイレントヒル2(SILENT HILL 2)』のリメイクに続く完全新作ということで、ハードルが高くなっていましたが…非常に高いクオリティとなっています!総合的にみて、ビジュアル、世界観、アクション、ストーリーの全てにおいて高いクオリティで作り込まれており、日本のホラーゲームとして新たな地位を築きそうな予感があります。グロテスクなシーンはありますが、怖いのが苦手な人でも、クリアまで楽しめるのではないかと思います。

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ゲーム概要

サイレントヒルシリーズは1999年から続いており、fはシリーズの最新作です。完全新作であることや、発売前から1960年代の日本を舞台としていることが大きな話題となっていました。本作の舞台は1960年代の日本の田舎町「贄ケ丘(えびすが丘)」。岐阜県に実在した「金山町」がモチーフになっています。主人公は贄ケ丘に住む清水ひな子という少女。1960年代の日本の風習や文化、田舎に住むことに対する様々な葛藤や思いが描かれています。

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感想

発売前のPVからも、路地が入り組んだ小さな日本家屋が並ぶ町の様子をうかがえましたが、実際にプレイして町を歩いてみると、その作り込みに驚かされます。建物の全てを探索できるわけではありませんが、細かく作り込まれた町が非常に美しいです。なお、オープンワールドではありません。

マップには次の目的地だけが示され、入り組んだ路地を探索しながら進むスタイルです。グラフィックは最新タイトルと比べると見劣りする部分もありますが、キャラクターの内面を深く掘り下げていくシナリオは、探索自体がどんどん重く、どんよりとした空気感になっていきます。ムービーシーンの演出やキャラクターの演技も素晴らしいと思います。いわゆるジャパニーズホラー的な演出で、驚かせるだけのホラーではない側面もあり、不安定さや不気味さを表現しているという印象です。ただ、サイレントヒル2のような極度の恐怖とは異なり、主人公の強さや登場人物の多さ、屋外メインの舞台設定により、怖さは控えめかもしれません。

とはいえ、思っていた以上にグロテスクな演出が多いです。中盤あたりには、日本の作品ではあまり見ないタイプのグロテスクな演出もありました。CERO Z(18歳以上のみ対象)になっているのは、確かですね。集合体などのグロテスクなシーンに耐性がない人は注意してください。

ストーリーは、高校生の友情や愛憎劇とサイレントヒル独自の神話体系が融合したオムニバス形式です。1周目をクリアしただけでは多くの謎が残り、全体像を理解するには複数回の周回プレイが必須となります。難解なので、初めてのプレイでは「よく分からない」と思ったりもします。テーマとしては結婚や女性の生き方に対する社会的な圧力など、昭和な価値観が描かれていると思いました。

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難易度

アクション要素はソウルライクに近い印象もあります。なお、発売前からボス戦がソウルライクに近いという情報がありましたが、プロデューサーはこれを否定しています。もちろん難易度設定次第ですが、個人的にはサイレントヒル2などと比べると、難易度は高めに設定されている印象でした。プレイヤーが積極的に攻めていくというよりは、相手の攻撃を見極めてカウンターを決めるアクションがメインです。プレイ感覚としてはソウルライクに近いかもしれません。敵の攻撃の読みにくさなどがあって、ゲームオーバーになることもありますが、「集中」システムによる爽快感や、ハンマー系武器の打撃感が特徴的です。個人的には、ボス戦のパターンは2、3回で覚えられる程度で、そこまで難易度が高いという印象はありません。

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プレイ時間

やり直しを含めて、12時間程度でクリアできると思います。15時間を見積もっておけば、クリアできているでしょう。エンディングが複数ありますので、周回プレイが前提です。周回プレイするとなれば、ちょうど良い時間ではないでしょうか。