『HUNDRED LINE 最終防衛学園(製品版)』のレビュー・感想です。ハンドレは〈極限×絶望〉をテーマにしたアドベンチャーゲームです。「東京団地」で平凡な日常を送っていた主人公・澄野拓海が、謎のマスコット・SIREIから特殊な力を持つ「我駆力刀」を渡され、最終防衛学園に集められた15名の学生と共に、正体不明の敵「侵校生」から学園を100日間守り抜くというストーリーです。本作は『ダンガンロンパ』シリーズの小高和剛氏と、『極限脱出』シリーズの打越鋼太郎氏が初めてタッグを組んだ完全新作ADVでもあります!
感想
体験版リリース時点で結構な人気を集めていた本作は、個性豊かなキャラクターやキャラ同士の掛け合い、そして、世界観などが魅力です。ダンロンシリーズが好きな方は映像をみているだけでも、気分が上がりそうです。ストーリーは、いろいろとルート(シナリオ?)が用意されていますので、ダンロンファンに刺さる物語もあるはずです。
ゲームの内容は――個人的な印象としては――『かまいたちの夜』に似ています。とりあえず最初は物語を進めて、そのあと、チャプターセレクトしながらルートを分岐させて、いろんなエンディングを楽しむ感じです。真エンドがあるので、それを探す知的な楽しみもあると思います。
『かまいたちの夜』との決定的な違いはSRPGパートです。謎解き感はないですが、戦略性があって、結構頭を使います。苦手な人や、面倒な人向けの機能(難易度を下げたりできます)も用意されていて、とても親切だと思います。
評価ポイント
- 個性的なキャラ
キャラクターデザインや会話の掛け合いが魅力的です!ダンガンロンパファンなら、キャラ設定やゲーム展開にダンロンシリーズの雰囲気を感じとれるはずです - 引き込まれるストーリー
続きが気になる感じに作り込まれています。分岐が多くてあれもこれも試してみたくなる! - SRPGが楽しい
操作性が良く、ストレスなくバトルを楽しめます!難易度をいつでも変更できるので安心!キャラの育成要素もあります
クリア時間
とりあえずのエンディングだけであれば20~30時間でクリアできます。10時間も差があるのは、会話のスキップ、バトルパートの難易度などで変化するためです。初見で、1日でクリアするのは、結構厳しいと思います。
一旦エンディングを見たあとも、ゲームは続きます。続きが気になるようになっていますので、十中八九プレイを継続することになると思います。エンディングがかなりたくさん用意されているので、すべてコンプリートするとなると、ものすごい時間が必要になります。比較的暇な私でも、1週間くらいはかかる見込みです。十分すぎるボリュームといえます。