ゲームと体温の関係
対戦ゲームで体温が上昇するという実験結果の紹介です。参考文献1では、格ゲーで最も温度が上昇した、という実験結果が得られています。具体的な数値は記載がありませんが、少なくとも0.2℃以上は上昇しているようです。
格ゲーと体温
格ゲーは体温が最も上がりやすいゲームであると考えられます。ストリートファイターなどに限らず、オンラインで対人戦闘のあるゲームは体温が上がりやすくなるようにも思います。スマホゲームのほとんどは、対人戦闘の機能があります。
ルービックキューブと体温
ルービックキューブの場合、解き方を知っている人の方が体温は上昇します。全く解き方がわからず悩んでいる人よりも、ルービックキューブに慣れている人の方が、体温は上がりやすいようです。
湿度上昇
ゲーム中に湿度が上昇するということはないようです。経験的にはゲームをしている時に汗をかくこともあるので湿度は上がりそう、と文献には記載されてます。今後、測定を続けるという内容が付記されています。
脈拍上昇
ゲーム中に脈拍が変化することもあります。実験では4.5回ほど脈拍数が増えています。脈拍上昇はゲーム中にドキドキする、ということなので、経験的にも一致します。
自律神経との関係
ゲーム中の自律神経の働きを調べた結果は下表の通りです。ゲームをして興奮状態になるプレイヤーとリラックスしているプレイヤーが半々です。もちろん、ゲームの内容や状況によって変わります。例えば、クリアギリギリのところでプレイすれば興奮状態になり、まったりプレイすればリラックス状態になります。
優位 | 数 |
---|---|
交感神経 興奮 |
15例 |
副交感神経 リラックス |
13例 |
ストレスとの関係
ゲーム中のストレスをを調べた結果は、下表の通りです。半分のプレイヤーは全くストレスを感じていません。これもゲームの内容や状況によって変化すると言えます。
ストレス | 数 |
---|---|
肉体的 高 |
8例 |
精神的 高 |
7例 |
変化なし | 14例 |
適応能力について
参考文献では、「ストレスの原因はゲームの内容にあるのではなくプレイヤーの適応能力に依存する」と書かれています。つまり、ゲームをやっていてイライラするのはゲームに慣れていないからということです。
参考文献
下記文献にゲームで体温が上昇するという内容が記載されています。参考文献には、体温だけではなく、湿度や脈拍の変化、自律神経の優位性(交感神経と副交感神経のどちらが優位か)、ストレスの有無なども記されています。
参考文献1:オンライン総合解析システムの作成とその試行実験